思考の整理学

07.想念を思考化していく作業が、「考える」こと

最後の章では、思考を整理する上でのパターンが紹介されている。

  • 現実は2つある
    物理的現実と知的現実
  • 既知と未知
    更に、挑戦として考えることがある
  • 拡散と収斂
    思考は拡がる傾向とまとまりに整理する要は、現実を踏まえて、考えることに挑戦し、拡げるだけでなく、まとめなさい。

と、いうこと。

注意すべき点として、テレビの台頭を例にして(初版1986年当時という状況)、強力な映像による次元が出現して、思考に大きな影響を与えていると警鐘を鳴らし、最終項では、コンピューターを例示し業務に影響を及ぼすことを危惧している。

文中には、コンピューターがあらわれて、これからの人間はどう変化して行くであろうか。

それを洞察するのは人間でなくてはならない。

これこそまさに創造的思考である。として、振り回されることにないようにと促している。

ビジネスは、思考・アイデアの結集だ。

思いつきが、具体化し新しいビジネスを生む

思いつきという言葉で表現されるアイデアは、多くのインプット、度重なる経験、これまでの実績、そして、今後の予想や予測を踏まえて、創造されている。

本書で学ぶべきは、考え続けることが前進し発展するということであると思われる。

どのような業種・業態であれ、立場や職種であれ、ビジネスは現場が重なり合い、繋がりあっている。

より効率的に、より生産的に。

このことが、ビジネス運営の根幹とも言える。

思考を整理することは、ビジネスが整理できることであり、新しい何かを創造する入口である。

グライダーではなく、自分で飛べる自立して考える。

アイデアを生む際には、条件や環境も必要。

そして、情報を高次化し、純化させて昇華していく。

書く、しゃべる・話すというプロセスを経ることで、具体化が進んでいく。

思考・アイデアが萌芽する条件や方法、育成方法、そして整理して、具現化する。

現実には、思考やアイデアに迷うことは多い。

焦燥感にかられることもあれば、苛立ちも覚える。

しかし、本書は全てを包み込んだ上で、思考を整理する道を示している。

今後、思考の道に迷うことは必ずある。

その時に、戻れる貴重な一冊と出会えたことに感謝。

思考し続ける限り、ビジネスは続くと再認識。

思考を止めてはならない。

これからの〇〇〇前のページ

中小企業・小規模事業のホームページの確認と分析、検証方法の基本次のページ

関連記事

  1. 思考の整理学

    思考の整理学 1

    東大・京大で、この10年間で1番読まれた本という帯があまりにも有名な…

  2. 思考の整理学

    06.思考の整理、しゃべること・話すことも有効

    思考の整理について、しゃべること・話すことも有効である。注意事項とし…

  3. 思考の整理学

    03.思考法の方法、条件、型について

    思考法の方法、条件、型について論じられている章。ビジネスにお…

  4. 思考の整理学

    05.思考の整理とは、いかにうまく忘れるか

    思考の整理とは、いかにうまく忘れるか、である。このことが、ビジネスに…

  5. 思考の整理学

    04.情報の”メタ”化(高次化)で、思考が整理

    情報の”メタ”化(高次化)で、思考が整理される。第一次情報か…

  6. 思考の整理学

    02.「グライダー」

    本書の冒頭は、衝撃的に始まる。タイトルは、「グライダー」。学…

最近の記事

アーカイブ

  1. ホイラーの法則

    ホイラーの法則 ホイラーの公式 第1条
  2. Video

    【売上アップ】 売れる広告のルール
  3. ビジネス

    売上アップの期間、時間、スケジュール
  4. 影響力の武器

    影響力の武器 カチッ・サー
  5. コトラーのマーケティング・コンセプト

    競争優位
PAGE TOP