もはや、直接的にはなんの努力もしないことになる。
諸君は、問題を放棄する。
論理的なアイデア構築の方法が示唆されるかと思いきや、アタマの中に混乱をきたす方法が提示される。
放置しておけ、と。
そして、この段階で出来ることが一つ。
想像力や感情を刺激するもの、音楽や映画や詩、小説などからインスパイア(影響・感化)を受けることを薦めている。
そして、アイデアが訪れる瞬間を待つ。
これが、第四段階。つまり、インプットしなければ、アウトプットはない。
しかも、酷似や類似、関連情報だけでは、偏る。
だからこそ、インスパイアされる音楽等が必要なのだ。
誰しも経験があるかと思われる。
シャワー、トイレ、コーヒーなど等緊張を解いてくつろぐ瞬間や切り替える時に、アイデアは訪れる。
万有引力の法則で有名なニュートンへのインタビューを引用して、法則を発見したきっかけの回答を紹介している。
ニュートン曰く、「つねにそれを考えること」と、答えている。
ところで、そもそもビジネスをやっている私たちは、何のアイデアを欲しているのだろうか?
そして、常に考えているだろうか。
本書では、広告の企画やアイデアについて言及しているが、それは、全てのアイデアに通じるものだと考えられる。
ビジネス上のアイデアを探す際に、何が目的なのか何を探すかということが、重要であることに気付く。
そうでなければ、短絡的な儲け話に振り回される。
誰しも知っている、ビジネスは甘くないと。
ビジネスは、シンプルだけれど、カンタンではない。
特に、現代は、モノと情報が溢れかえっており、本当に必要なモノやコト、欲しいモノやコトさえカンタンに探せて、手に入る時代。
つまり、顧客主導であり、売り手側の企画で喜ぶ場合は特別なセールやポイント還元に限られてしまい、私たち中小企業では、手を出せない領域にある。
だからこそ、消費者が喜び支持される企画やアイデアが本来は、必要である。
しかし、それには時間も労力も努力も必要になる。
よって、常に考えなくてはならない。
だからこそ、本書は価値がある。
方法論は書かれていた、後は実行しなければならない。