2つの実際的な提案。
紹介されているのは
- カード索引法
- スクラップ・ブック
現在に置き換えると、
- メモ
- ファイル保存
メモは、ポストイットを使う人もいればスマホを使用する場合もあるだろう。
集めた資料については、URL一覧を作成したり画像化によるデータ保存が一般的となっている。
方法はともかく、行っていることは変わらない。
特殊知識と一般知識について、メモとファイルで日ごろから収集し、整理するロジックを構築することで、アイデアの元をつくるという方法。
やらなくてはならないものであると理解していても継続が難しい。
継続する方法は書かれていないが、アイデアの必要性や重要性の認識が高ければ高いほど、この行為を行うことが将来のアイデア、ビジネスをつくることに貢献することが理解できる。
資料収集が第一段階として、次の段階が資料を咀嚼する段階という表現がされている。
そこで、何のために資料を収集しているかということについて、再認識しなければならないとしている。
諸君がいま探しているのは、関係でありジグソー・パズルのようにすべてがきちんと組み合わせてまとまるような組み立てなのである。
これらの作業の先には、特殊知識である製品と顧客の情報と、一般的知識の関係を見つけアイデアをつくるという目的がある。
資料を漠然と集めるだけでなく、眺めるだけでなく関係性に導くための、咀嚼が必要であると説く。
これらのことは、理解して実行したとしてもスグに結果が生まれるとは限らない。
しかし、収集し咀嚼した段階を経て、何かが生まれるという期待は持てる。
次の段階では、その期待をどのようにカタチにしていけばいいかという手順が紹介されている。
現在、インターネット、SNSのおかげで、多くの情報や資料を目にする機会がある。
そこでは、漫然とそれらの資料を眺め、集めてはみるものの、それをファイリングし活用することは、ほぼ皆無である。
理由は明白であり、無目的であるから。
短絡的に、ビジネスに直結する情報のみに振り回される場合も多いことから、それらの情報も、収集・咀嚼を意識するべきである。
加速する情報化社会の中で、資料収集と咀嚼という基盤を持つことは、次への展開を生むための重要なスキルであり、ツールとなる。