聞いたことがあると思います、【Return On Investment】。
いくら出して、どれだけ儲かったか。
という、ビジネスでは当たり前のことです。
もっと、わかりやすく言うと【費用対効果】になります。
経営では、よく使われていて【ROAS】Return On Advertising Spendという広告によって、どれだけ売上が伸びたかと区分されて見られたりします。
どちらが大事か・・・ROIです。
儲かったかどうかが、ビジネスですから。
問題は、投資と表現されている部分です。
投資と日本語で表現すると、カタチのある機械や設備、固定資産を想像しがちです。
しかし、この指標で見るべきは、経費も同じです。
ビジネス全体で言えば、いくらの総経費で、いくら儲かったか。
経営分析や指標に、ROIはありそうなのですが、ありません。
収益性・生産性・安全性の3つの大きな項目で、経営を判断することが多いのですが、
総資本や自己資本という単位が使われていて、累積的に経営が判断されていて、短期的(年間)な判断指標は、ROIになります。
わかりやすい例をつくります。
総経費1億円、税引き後当期利益1000万円。
ROIは、10%。
いいか悪いかということではなく、私が着目したいのは、総経費の明細と売上・利益の関係です。
つまり、ROIを細分化して把握するということ。
広告を例に出すと、キーワード広告は、直接的に検索されてコンバージョンするので結果としては、わかりやすくなります。
しかし、ディスプレイ広告になると、直接的なものもあれば、コンバージョンをアシストする部分もあれば、潜在層への認知的役割もあるので、曖昧な部分があります。
仮に、TVCMやラジオCMなどを出稿していれば、直接的効果はほぼ見えません。(今は、見えるとされているCMもありますが)
又、規模拡大(出店や人員増)により、売上・利益が増えた場合には、それらの効率がどうだったのか、ということについて、個別にROIで判断していくということが必要になります。
これからの時代、投資(経費)は社内から社外(業務委託)も、多くなります。
このROIを戦略的に考えることで、自社のビジネス構造を再構築することが出来ます。
社内でやった方がいいこと、社外に委託することが望ましいことを区分することで、ビジネスのスピードや効率が、圧倒的に変わります。
弊社のクライアント様で、社長とスタッフ1名の会社があります。
ほとんどを業務委託しており、受注業務と対応業務のみを2名で行っています。
一時期には、スタッフ5名の時期がありましたが、退職や独立などが重なったことでビジネス構造を再構築した結果、このようなカタチになりました。
どこにいくら払うから、いくら残る。
シンプルな状態で、ROIを把握しています。
つまり、どこにいくら払うことで、いくら儲かる。
と、わかっていれば、投資(経費)が惜しくなく、ビジネスは加速します。
今後、時代はますます大きく動きますし、速くなるばかりです。
ROI戦略、意識していただくことで、ビジネスをスピード化・効率化していただきたいと思います。