アイデア作成には最も大切なもの。
それは、事実と事実の間の関連性を探ろうとすること。
2つの原理が紹介された後に、こう語られている。
1つ目の原理は、
アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということ。
2つ目の原理は、
事物の関連性をみつけ出す才能に依存するところが大きいということ。
本書では、広告がテーマであることから、どのような書籍が役立つかということも書かれており、広告と精神病理学との関連性や社会科学を学ぶことの重要性が説かれている。
この短い文章と断言された内容については、非常に考えさせられることである。
アイデアの基盤となる、【既存の要素】。
これは、インプットしていなければ知り得ない。
そして、要素であるかどうかの判断が、事物の関連性に当たるかどうかを選択出来なければ見出せないとなる。
同じものを見て、聞いたとしても、ある人には、【ひらめくヒント】となり、別の人には、【なんでもないこと】になる。
現代は、情報氾濫社会であり、情報過多の時代。
スマホという革命的なデバイスが、手元からありとあらゆる情報を無造作に配信する。
社会動向、消費者行動、消費者意識・・・。関連づけるとなると、全てを知る必要があるように誤解してしまう。
断片的な情報であれ、核心的な情報であれ鵜呑みに出来ない時代でもある。
情報を自らの判断で精査しなければならない。
事実させ疑わしい時代とも言える。
このような環境下において、情報を絞り込む技術が必要とされると考える。
私たちは、ビジネスの現場で存在している。
故に、ビジネスの情報を中心に偏りがちであるものの重要な情報は、顧客中心として、顧客起点として考えるべきと思う。
顧客のことを知ること、理解することは、ビジネスの永遠のテーマ。
そして、顧客は時代と共に変わっていく。
既存の要素を見出し、事実と事実を関連づける時に、顧客を無視してはならない。
ビジネスに身を置く私たちは、常に顧客に起こる事実と事実の関連性について、探求することを忘れてはならない。