コトラーのマーケティング・コンセプト
優秀なコンサルタントを見つけるためのテスト
「いま、何時ですか?」と尋ねるのだ。
今回の項目は、「コンサルタント」について。
以下、質問に対する回答。
Ans:「9:32、10秒ちょうど」
厳密な事実ベースの調査が必要な時に依頼
Ans:「何時だと言ってほしいんですか」
助言よりも、自分の考えを強化したい時
Ans:「なぜ、知りたいのですか?」
独創的な考え方が必要な時
と、例を挙げている。
上記で全てが判断できるとは思わないが、自分自身は、どのタイプかと聞かれれば、「なぜ?」と聞くタイプに違いない。
中小企業に必要なコンサルタントとは?
成果、実績を上げることは、言うまでもない。
提案し、サポートし、成果と実績を出すのがコンサルタントの業務だと自分自身で定義している。
確かに、いろいろなタイプのコンサルタントはいる。
相性が合わない者もいれば、期待に応えない者もいる。
この項目での、コンサルタントへの評価は辛辣だ。
皮肉った表現が、いくつもが紹介されている。
しかも、1世紀のローマにおける著述家から、近代の経営者が、まるで信頼ならない者として様々な言葉で評している。
これは、コンサルタント業界の罪とも言える。
長年(20年以上)、コンサルタントを掲げて業務してきた自分も、全てが正しく、全てが成果・実績につながったかというと、満足されなかったことはある。
コンサルタントとしての言い訳は、無意味だ。
だからこそ、クライアントのために全力でサポートし結果を求めることこそ、最も重要だと考えて、必要な努力と工夫を続けなければならない。
企業側が、何を求めているのか?
コンサルタントとして、何が求められるのか。
今後、ますます厳しい時代や大きな環境変化にともない、コンサルタントには、更に厳しい評価が下されることになる。
この項目で、コンサルタントは、クライアント企業に対して、外部視点から助言を提供し、自社視点に傾きがちな企業の見方を是正する。と、ある。
当時(2003年)、インターネットが進化していない時代、コンサルティングファーム、シンクタンクは、データセンター的役割を担ったことで、このような表現になっているものと考えられる。
ただ、助言が有効であり、結果につながることは期待されていたはずである。
現在のコンサルティング業界に求められることも、1世紀当時と何ら変わらず、やはり成果と実績だと考える。
中小企業的には、有効な提案を行い、サポートし、出来るだけ早く成果・実績につながること
コンサルタントは、ビジネスで無用だとは思わない。
中小企業経営者の多くは、正直で真面目な性格であり、日常的に忙しい。
故に、情報収集も偏ってしまったり、遅くなったり。
様々な準備や時間、労力をかける余力がない。
だからこそ、これからの時代のスピードに対応し、事業を継続させるためにもコンサルタントを有効に使うことで、進化できるものと考える。
今後、コンサルタントに求められるハードルは、ますます上がっていく。
専門的な知識と技術、総合的な判断能力。
社会や環境に適応するための情報収集と提案。
実行するためのサポート力及びネットワーク。
この項目で、重要なこととしてこう締めくくられている。
課題は、コンサルタントを見分けることである。
確かにそうだが、それでもわからないことが、ほとんど。
私なりの見分け方として、コンサルタントには、提案させてみてほしい。
中小企業にせよ、大企業にせよ、問題を把握しているからこそコンサルタントを検討するはず。
そうであれば、限られた情報を与えた上で、提案させてみることで、自社の問題が解決する方向に向かうかどうか判断できるのではないか?
この項目の内容から、ますます襟を正し、これからのコンサルタント像をまだまだ模索し、中小企業経営をサポートしていきたいと思う。