コトラーのマーケティング・コンセプト

実践・コントロール

コトラーのマーケティング・コンセプト

具体的業務に落とし込まれないかぎり、計画は無意味だ。

戦略と実践がどちらが重要か、ということについて述べたドラッカー教授の言葉を、コトラー教授が紹介している。

不十分な計画を見事に実践することと、見事な計画を不十分に実践することは・・・。

中小企業では、よくあること。

戦略も計画も、実践されなければ結果は出ないのだから、やはり実践ありき。

時間、費用、労力のバランス、収益性、効率のバランス、外的環境や競合他社の影響によるズレ・・・。

コントロールは重要だ。

この項目では、コントロールの項目を4つに区分して紹介されている。

  1. 年間計画コントロール
    売上分析・シェア分析・財務分析など
  2. 収益性コントロール
    製品(商品)・地域・顧客・チャネルなど
  3. 効率性コントロール
    広告・販促・流通など
  4. 戦略コントロール
    評価・監査、つまり成果判断

戦略や計画のために、情報収集(リサーチ含)を行うことは当然であり、これらをコントロールするには、通常業務においてリサーチが行われ学習機能を有している組織でないと対応できない。

別の項目で、インターネットが取り上げられているが、2003年当時から、「最大限に活用せよ!」と警鐘が鳴らされていた。

現在は、マーケティングの中心がインターネット、ウェブマーケティングだと言っても過言ではない状況。

だからこそ、戦略的事項も、実践事項も、ネット業務を中心に具体的に落とし込まなければならない。

ウェブマーケティングは、データが基本であることは言うまでもないことから、上記の4項目のコントロールの判断は容易だ。

要約してしまえば、マーケティング戦略を立案し、計画を立て、実践するためには、マネジメントが重要であることが理解できる。

現在のウェブマーケティングでは、マネジメントまでを設計し設定した上でのマーケティングを実践することから、全体設計と設定までを、実践することを前提に構築すべきである。

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