東大・京大で、この10年間で1番読まれた本という帯があまりにも有名な、【思考の整理学】
刊行36年、126刷・約270万部のベストセラーを中小企業・小規模事業経営の観点から読み解いてみる。
著者の外山先生は、既に一昨年に他界されており、多くの名著を記された。
一個人の学のない自分が、畏れ多いが自分自身がこれからもビジネスを続けるための挑戦でもある。
タイトルである、思考の整理学。
- 思考:考えること
- 整理学:乱れた状態をかたづけて、秩序を整えること
不必要なものを取り除くこと。
つまり、考え方を、どのように整理していくかという方法と注意点について、理論的にまとめてあるということ。
どのように考えをまとめていけばいいか、いくつもの方法や理論があるだろうが、個人差は大きく、ビジネスにおいては、発想力や展開力に大きな開きをもたらす。
「あの人は、アイデアが・・・」
「あの人の直観は・・・」
「あの人は理論的だ・・・」
と、ビジネスでは思考力の差を感じる場面も多い。
ビジネスにとって、アイデア(思いつき)が重要であることは誰しも異論はないはず。
更に、ビジネスを続ける上で、学び、考えることは、必須のスキルであることは言うまでもない。
即ち、思考を上手く整理することが出来れば、思考力が向上し、ビジネスの契機を見出すチャンスをつかむことが出来ると考えられる。
あまりに有名なベストセラーだけに、要約されている情報などはインターネットに多くあるものの、ビジネス視点で且つ中小企業や小規模事業の観点から、学ばせていただくこととする。
ビジネスは、日々いろいろな情報に触れている。
その時々に、思うこともあり、考えを巡らせることもある。
この思うことや考えを巡らせることを、どう判断し、どう活用し、どう現実化するか、ということがビジネスでの思考だと思われる。
6章からなる構成は、それぞれにテーマがあり、問題提起とその解決策が呈示されている。
章でまとめることなく、丁寧に読み解いていくことで、ビジネスへの活路を見出したい。