コトラーのマーケティング・コンセプト
コミュニケーションとプロモーションは、マーケティングスキルのなかでもひときわ重要なものである。
特に、プロモーションの重要性が説かれ、当時(2003年)においても、毎年新たな20憶ページ分のウェブページという表現を使い、情報氾濫の中に埋もれてしまうプロモーションを懸念している。
その中で、マーケターが知る内容として、「人々が何にどれぐらい注意を払うのか、その時間配分を知る必要が出てきた」と記している。
このことは、正に現時点(2020年)のマーケティングに必要不可欠。
消費者は、各SNSに時間を割き、TVよりも、you Tubeを視聴する。
そして、それぞれのSNSにコミュニティが形成され、そこに属することで、そこから得られる情報を信頼出来る情報として認知する。
つまり、今のマーケティングでは、コミュニティから信頼を得られることが非常に重要な要素の一つ。
とは言え、今も、芸能人、スポーツ選手などを起用し、昔と同じようにTVCMはじめプロモーションを行うことで、消費者の注意を惹きつける方法は、変わっていない。
この変わらない体制に、中小企業のチャンスがあると言える。
例えば、ユーチューバーは、この本が出版された時には、存在しない。
しかし、今は既に広告やプロモーション、タレント発掘のキーメディアとして人々から認知されている。
大手企業やこれまでのマスメディアは、ユーチューバーをタレントとして、有名ユーチューバーチャンネルを番組として捉えて、同じことを繰り返す。
中小企業は・・・ユーチューブを違うカタチで、活用することが出来る。
そして、コミュニティを形成し、信頼を得ることが可能。
これは、フェイスブック、インスタグラム他のSNSも同様。
今の時代のプロモーションは、レイヤー(階層)をカテゴリして行う時代。
それが出来るのが、SNSとも言える。
ただ、SNSでのプロモーションの前に、最も重要なことはそれらのメディア内コミュニティで信頼されるか否か。
そして、「コミュニケーション」に戻る。
コミュニケーションは、あらかじめ計画していたかどうかにかかわらず発生するとして、企業側は、服装はじめ雰囲気までも注意を払い、一貫性のある印象として調整を図らなければならないとしている。
ブランディングにもつながる一貫性、コミュニケーションの全体最適化。
そして、プロモーションとの連動と一体化。
一言で言ってしまえば、プロモーションは、コミュニケーションなしでは成立しないということ。
マーケティングにおいて、ひときわ重要なスキルだと再認識させられる。