影響力の武器

好意とは、優しい泥棒

影響力の武器

好意とは、優しい泥棒。

何を泥棒されるのか・・・あなたのYES(同意)。

あなたが好意をもっている人から何かを頼まれる・・・嫌とは言いにくい。

だから、YESとなってしまう。

しかも、人間関係が築かれていなくても、好意が機能するとされている。

更に、そこに人間関係が存在した場合には、強固な影響力を発揮する。

その事例として、「タッパーウェア・パーティ」が紹介されている。

1963年から日本で発売。

既に、55年以上が経過しているものの、このパーティは今だに存在し、機能し続けている。
https://www.tupperwarebrands.co.jp/about-tupperware/try-to-party

この影響力たるや、昭和・平成・令和という時代を超え、スマートフォンが中心となり、SNSが浸透した環境の中、このパーティは、販売チャネルとして稼働している。

このパーティが存続していることが、【好意】という影響力の威力を物語っている。

このパーティでは、これまで紹介した影響力の武器が全て使われているとされている。

  1. 返報性
    パーティでゲームが行われ、プレゼントがある
  2. コミットメント
    使用者である参加者から、体験談が語られる。
  3. 社会的証明
    自分と似た多くの人々が購入したことを目の当たりにする。

しかし、ここで行われる前に、既にあなたのYESを獲得する仕掛けが行われている。

それが・・・パーティに参加したきっかけである、「友人」。

そう、あなたは好意を持っている対象者から、誘われて参加している・・・。

しかも、こうなることがわかっても、参加せざるを得ない。

それが、人間関係。

このパーティと似た行動が、一昔前の日本で見られていた。

年末に、近所の方から回覧板や訪問で募集された募金活動。

そこには、好意は存在しないかのようだが、近所という連帯感の中で行われる行為。

自分だけが抵抗することで、近所中の行為を否定するという結果となり、今後の人間関係(近所付き合い)を考えた場合、同意しないという判断は、極めて難しい。

この本で書かれている通り、「●●さんの紹介で・・・」から始まるセールストークは、この【好意】を起点にあなたのYES(同意)を誘導する。

ところで、あなたが友人に好意を持った理由は何だろうか?

そこに、好意の入口としての大きなヒントが隠されている。

【外見の魅力】が、紹介されている。

社会科学で言われている「ハロー効果」。

顕著な特徴に引きずられて、他の特徴評価も同じだと思い込んでしまう。

専門家が、専門外を語る・・・それが信用される。

外見の魅力から、誠実さや知性を感じるのも一例とされている。

セールスプログラムで、「身だしなみ」がテーマとなっていること、公務員に制服があることも、同じ。

もう一つ、友人に好意を持つ要因は、【類似性】。

社会的証明の原理の項でも伝えた言葉と同一だが、内容が異なる。

社会的証明の原理での類似性は、商品購入や契約時という不確かな環境下における、圧倒的な支持(顧客評価や行動)で信用するというプロセスの類似性。異なる表現をすれば、類似追随性。

ここでの類似性は、好意を持つ特定の一人が対象。(会社であれば、1社。つまり、一人称。)

造語で表現するならば、【環境類似性】。

環境・・・すなわち、生活の拠点、経歴、趣味等。

現代のコトバに変換すると、「コミュニティ」とも言える。

これは、心理学の「シュムージング理論」と似ている。

この理論は、相手の関心事に関心を持つというコミュニケーションの基本。

そして、その関心事を引き出すための手法が、【自己開示】。

共通の何かが見つかることで、好意の扉が動く。

あなたの見込客が、あなたに好意を持ってもらうには・・・。

  1. 見込客が、あなたとの共通項を見つけやすくする必要がある。
    つまり、あなたのことを情報発信しなければならない。
    どのように知ってもらい、認識してもらい、そして、共通項を見出し好意の扉を動かすか。
    プロフィール、自己紹介は、極めて重要なツールであり、更に、SNS等での情報発信は、あなたを好かれるために構成されるべきものにする必要がある。
  2. あなたの外見を、あなたの見込客から好かれるように  工夫する必要がある。
    昭和の時代。
    ビジネスの成功者に憧れる人たちに向けたパンフレット等で外国の高級車の傍らに立ち、高級腕時計をして、美女が寄り添う写真が使われていた。
    憧れの象徴・・・既に時代遅れではあるが、当時は、好意の対象とされていた。
    見込客は、どのような外見、風貌を望むだろうか。
    あなた自身を、自己プロデュースする必要がある。
    誤解のないように書き足すが、容姿ではない。

好意・・・これだけの影響力があるのであれば、無視できないどころか、有効に機能させなければならない。

次回は、好意を高める禁断のテクニック。

更に、条件と環境。

これらが充足されることで、好意の扉の鍵が開く。

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